ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

「PERFECT DAYS」

先週、役所広司氏主演の映画「PERFECT DAYS」を観ました。 役所広司演じる公衆トイレ清掃員の日常を淡々と描いた映画です。会話はほとんどありません。 それだけの映画ですが、共感とも、感動とも言えない様な、不思議な感情に囚われました。 刺激的なエピソ…

三つ子の魂百まで

人は、人との出会いによって運命に翻弄される。それは自らの選択か?偶然の出会いか? 中学時代の恩師からSNSを通じて50年ぶりに連絡があった。便利な時代になったものだ。 既に、私は前期高齢者、恩師はもちろん後期高齢者である。 半世紀の時を経ても、人…

教育こそが、世界を変える

ネット情報によると、子どもの自己肯定感と学力には相関関係がある。子どもの学力と世帯年収にも相関関係がある。東大生の親の平均年収は、日本人全体の平均年収の倍以上だという。衣食足って礼節を知る。経済が二極化し、財産も貧困も世襲化する。努力した…

恋愛は狂気である

最初の恋愛は命がけだった。 半世紀も前の話です。 今、振り返ってみても、なぜがそうなったのかはわかりません。 出会った瞬間、彼女を中心に世界が周りはじめた。 知るほどに、それは確信になっていった。 想い出すと、あの頃の感情が蘇って、胸が苦しくな…

正義は普遍的な価値か?

正義が普遍的、絶対的な価値だったら、世界はもっと平和になっただろう。 正義の味方があらわれて、悪者を懲らしめ、一件落着。しかし、世の中は、それほど単純な構図では動いていない。 多くの戦争は「正義のため」という大義名分で始まる。正義と正義の対…

白内障手術 顛末記

還暦を過ぎてから、目が霞む様になった。 メガネが合わなくなって、視力が落ちたのだろうと思っていた。 メガネのレンズを替えてもらおうとメガネ店に行って検眼をしてもらった。 レンズの度数を上げても、視力は0.5くらいまでで、それ以上、上がらないと言…

人はパンのみにて生くるにあらず

では、人は何のために生きるのか? 自由な時間と自由に使えるお金がふんだんにあったら、人は何をするのだろう? ずっと前から考え続けているテーマである。 そんな視点で様々な人の生き様を見てきて感じたことがある。 それは、人は、若かった頃に満たされ…

コロナ禍の株高

コロナ禍の中、経済が疲弊しているにもかかわらず、株高が続いている。この不思議な現象は一体なぜなのかと昨年から、ずっと考えていた。 最近、ネット情報で言われているのが、株高ではなく、お金の価値が下がっているとの説である。 技術革新やロボット技…

勉強の価値

正月に読んだ本 森博嗣 著『勉強の価値』幻冬社新書 刊 を少し紹介します。 「思う」と「考える」と「気づく」 「思う」とは、記憶した事を頭に思い浮かべる。思い浮かべた複数の事柄を組み合わせて新しいものを作り出す事が「考える」。「考える」過程で、…

フィクションとノンフィクション

フィクションとノンフィクションの違いとは、何だろう?一般的には、フィクションは絵空事、想像の産物で、ノンフィクションは事実の描写という定義であるように思う。しかし、ノンフィクションであっても筆者の主観というフィルターを通した描写でしかない…

グーパーじゃんけん

週2回、各2時間、バドミントンをしている。ダブルスのゲームでは、4人が2チームに分かれる。組み合わせを決めるために、グーとパーだけの「グーパーじゃんけん」をする。4人でグーパーじゃんけんをした時、1回で2人ずつの組み合わせができる確率は意外に少な…

しあわせとは、何だろう?

人は、幸せを求めて右往左往する。 幸せに必要不可欠なのは、『経済』なのだと思う。 近代になるまで、ほとんどの時代、経済は、今ほど豊かではなかった。生命を維持していく為の食糧を人力で生産し、余剰の付加価値を生み出すことは、意外に大変な作業だか…

ユヴァル・ノア・ハラリ

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著作を読んでいると「慧眼」という言葉を思い出す。彼の著作には、わたしがこれまでに出会ったことのない視点、思索に富んでいるからだ。 それは、以下のような記述である。 『自由主義者も、共産主義者も、現代の他の主義の信奉…

人生を俯瞰する

10年スパンで目標を立てる。 5歳から15歳 初等教育、非認知能力の獲得16歳から25歳 高等教育、専門性の獲得26歳から35歳 実務能力、社会性の獲得36歳から45歳 創意工夫、独創性の獲得46歳から55歳 指揮、統率、集団の指導56歳から65歳 後進の育成66歳から75…

教育の目的

かつて、世界は数万年単位で変化していた。江戸時代は、数百年単位で変化した。明治維新後は、数十年単位、平成になってからは、数年単位で変化した。そして、令和、わたしたちは毎年の様に何かが変化する時代を生きている。 こうした時代の変化のスピードは…

人生100年時代

人生100年時代とも言われています。 では、長い人生の中で、その人の運命が決まるのはいつ頃でしょう? あなたか、あなたのお子さんが小学生なら、今後10年くらいの選択と決断、行動と学びが、その後80年の人生を決めてしまう可能性が高いです。 もちろん、…

自分とは何だろう?

「自分とは何だろう?」という問いかけは、自我の目覚め以来、一貫して、わたしがこだわり続けているテーマである。 人は年齢を重ね、経験を積むうちに、知識を増やす。知識の量は、思考に大きな影響を与えるだろう。 宗教は、何百年も前から存在し、人の道…

サスティナビリティ(持続可能性)

太平洋に浮かぶ孤島、イースター島にはかつて巨大なモアイ像をいくつも作ることができるほど豊かな文明があったという。 絶海の孤島という閉ざされた空間の中で、森林破壊が進み、資源が枯渇しその文明はモアイ像を残して消滅していった。 過去の歴史の中で…

誰が言ったのか?

「正義ほど厄介な思想はない。」という言葉を聞いた。 自己の正当性への過信が危険を孕む。正義と悪という単純な二極化思想こそが危険なのだろう。 世界はファジーで、曖昧で、混沌としている。 そういえば、「善意ほど厄介な感情はない。」と言った人もいた…

無料の呪縛

人は「無料」の呪縛から逃れられないらしい。 昔から「タダより安いものはない」とか「タダより高いものはない」とか言われているが、タダである事が価値判断の思考停止を引き起こすのではないかと思っている。 日常生活においては、人は常に費用対効果の基…

あるべき社会

若い頃、私がこだわり、知りたかった命題は、「自分が一体、何者なのか?」という事だった。やがて、その疑問は、「私たちの社会がどうあるべきなのか?」という疑問に取って代わった。 さらに社会生活を送る中で、私の疑問は、「社会の現状をどう理解するの…

試行錯誤

試行錯誤こそが重要だ。 学校の勉強やテストは、ある意味、簡単な事だ。なぜなら、予め正解が用意されているからだ。 世の中には、正解のない問題がたくさん存在している。難しくても、答えが見つからなくても、人は行動し、何かを選択しなければならない。 …

誰かのために生きる

人は、誕生した瞬間から誰かに生かされている。もとより、乳飲み子は、ひとりでは生きられないからだ。成長するにつれて、人は自立してゆく。誰かの世話にならなくても生きていけるようになるのだ。そして、ついには、人は、誰かのために生きようとするのだ…

権力と富

人は、権力と富を求める。その理由は、権力と富を持っている方が生存に有利だからだ。人間の権力と富に対する欲望には際限がない。権力と富は、食料などと違って集中すればするほど、大きな力を発揮するからだ。 権力と富が集中しすぎると社会全体のバランス…

付加価値

私たちが生きている世界は、誰かが作った付加価値によって快適な生活が成り立っている。 食べ物も、衣服も、住居も、私たちの身の回りにある、ありとあらゆるものは誰かが作ったものだ。 自給自足の生活をしていた時代、人の手によって製品が作り出されてい…

グーグルクロームキャスト

グーグルクロームキャストを衝動買いした。 とりあえず、スマホにアプリをインストールしてYouTubeがテレビの画面で再生できるようになった。 5000円弱の直径5センチ位のデバイスをテレビのHDMIにつなぐだけ。 なぜ衝動買いをしたかというと、その存在を知っ…

対立と進化

争いの多くは、価値観の対立から始まる。現状の社会を維持したい層と社会を変えたい層。その価値観とは、保守と革新と言い換えることもできるかもしれない。一般的な傾向として、若者には革新的な考え方を支持する人が多く、年寄りには保守的な考え方を支持…

キャッシュレス化の未来

消費税増税に伴うポイント還元の話題が出て以来、キャッシュレスの話題がにわかにクローズアップされてきた。 キャッシュレス化によって一体何が変わるのだろう。 かつて、プリペイドカードといえば、テレフォンカードくらいしかなかった。 テレフォンカード…

確定申告

毎年の恒例行事だが、今年も確定申告に行ってきた。 必要な書類を揃えて、税務署に赴くのだ。 昨年までは高松税務署の会議室に端末を並べて事務処理をしていたが、今年からはサンポートの会場に変更になった。そのおかげで、無料だった駐車場が、有料の地下…

年齢を重ねる事の意味

年齢を重ねる事の意味とは、世界と歴史を理解することなのだと思う。 人は成長するにつれて、世界が広がってゆく。自分が世界の一部であることを理解し、世界がいまの形になった歴史を学び、あるべき姿に世界を変えようとするのだ。 しかし、世界を変えよう…