最近、テレビで「健康で文化的な最低限度の生活」というドラマを放送している。 生活保護受給者を支援する、新米の地方公務員、ケースワーカーの物語だ。 安定と平凡を求めて公務員になった主人公が、現実社会の中で様々な事情を抱えた受給者との関わりの中…
人間の本質とは、利己的だろうか?利他的だろうか? 誰しも一義的には自分自身の利益を最優先に考えるが、大局的な見地からは必ずしもそうではない。 人類の過去を俯瞰すると、歴史を動かしてきたものは、利他的な力だったのではないかと思う。 それは、愛す…
人間以外のほとんどの生物にとって、生きる事は食べ物を手に入れる事と同義なのだと思う。 人間もまた、自給自足の生活をしていた時代は食料を手に入れることに多くの時間を費やしていた。 やがて社会が成熟し、分業が進むと食料の生産は至上命題ではなくな…
ウィンブルドンテニスを観戦している。 テニスは自分でプレーしたことはないが、ライブを観はじめると途中で止めることができない。一流選手のプレーは、それほど緊張感の連続なのだ。 どんなスポーツでも同じだが、観戦していて思うのはメンタルがいかに重…
縁あって、小学生に勉強を教えている。 若い頃から子どもに関わるボランティアをたくさん経験してきた。仕事は、子どもとは無縁の業種だったが、いつか子どもと関わる仕事をしたいと思っていた。 子ども相手にボランティアをしていた頃、いろいろな親と子の…
仕事には、2種類があると思う。 他の人に代替えが可能な仕事と、他の人には代替えが効かない仕事である。 現役で仕事をしていた頃、よく考えたのは、この仕事は私でなければ出来ない仕事だろうかという事だった。 誰にでも出来る仕事には魅力を感じない。自…
人を動かすもの。 それは、「欲望」ではなく、「共感」なのだと信じたい。 たぶん、いくつまで生きても、人は人生を短いと感じるのだろう。 どこまで行ってもやり残した何かは存在するのだろう。 よりよく生きられないものは、よりよく死ぬこともできない。 …
付加価値とは、人が労働によって生産された製品、もしくはサービスによって付け加えられた価値のことである。現役時代に仕事をしていた頃、自分がしている仕事は給料に見合っているのだろうか、とよく考えた。ザックリ言うと金融の仕事をしていた。社会的な…
パラダイムシフトとは、『その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいう。』 60年以上生きてきたが、これまでパラダイムシフトを何度も経験したように思う。 わたしが生ま…
人間関係は、相手との距離感だと思う。 通常、人は一定の距離を保ちながら人間関係を構築する。 その距離は、両者の関係に依存する。 親子なのか、夫婦なのか、兄弟なのか、恋人なのか、親友なのか、単なる知り合いなのか、などなど。 コミュニケーションや…
どうしたら「人生をよりよく生きる」ことができるだろうか、といつも考えてる。 この命題は、わたしのブログのサブタイトルでもある。 「よりよく生きる」とは、ストレスなく、自分が誰かの役に立っていると実感できる状態の事だ。 人類の歴史を俯瞰してみる…
人は自分の価値観の中で生きる。 人が自分の価値観を確立するのはいくつぐらいからだろう? 人は幸せを求めて彷徨する。 振り返ってみると自分自身の価値観も変遷をしてきたように思う。 価値観とは、生きていく上での優先順位である。 どうしたら人は幸せに…
非認知能力とは、「やりぬく力」、「好奇心」、「自制心」、「楽観的なものの見方」、「誠実さ」などと言われている。 非認知能力とは、いわゆる、IQテストでは測れない能力である。 こうした非認知能力を養う訓練を就学前に2年間行ったグループと行わなか…
いまさら何だ?という話だが、1985年頃、20代で初めてコンピュータを触った時の衝撃を思いだす。 その時、なぜ衝撃を受けたかといえば、コンピュータの定義が判らなかったからだ。 人間が使う道具には、必ずそれが作られた目的がある。 自動車、冷蔵庫、コッ…
世の中には様々な価値がある。 その価値の多くは、経済的な価値へと転化される。 なぜ、経済が人の価値観として優先されるのだろうか? それは人類が過去の歴史の中で持っていた飢えへの恐怖に基づいているように思う。 野生の動物は、1日の大半を生きていく…
人生、究極の目的とは何だろう? 自分のDNAを残すこと。 世界中を見て回ること。 宇宙の真理を探究、理解すること。 世界を少しでも良くすること。 つまりは、 命懸けの恋愛をし、好奇心の赴くままに旅をし、何をすべきかを考え、行動すること。 答えは、…
小学生の頃の記憶に残っているのは、叱られた記憶よりも褒められた記憶の方が鮮明に残っている。 アドラーは、「叱ってはいけない」「褒めてもいけない」と言っているが、人の承認欲求は根深いものがある。 子どもは、叱られたからといって悔い改めることは…
世界の食糧事情をネットで調べてみた。 世界の穀物の生産高は約25億トン。 この穀物を、世界に住む73億人に平等に分配すれば、1人当たり年間340キログラム以上にもなります。 日本人1人当たりが実際に食べている穀物は、年間159キログラム。 世界的な規模で…
カンブリア爆発とは、古生代カンブリア紀、およそ5億4200万年前から5億3000万年前の間に突如として今日見られる動物の「門(ボディプラン、生物の体制)」が出そろった現象である。 カンブリア爆発が起こった原因については諸説あるが、個人的には、生物の進…
本当にしたいこと、とは何なのか? と、よく考える。 「天職」と言う言葉があるが、天職を見つけられた人は幸せだと思う。 多くの人は、生活のために自分の時間を切り売りしているからだ。 わたしも、たまたま縁あって就職した職場で36年間自分の時間を切り…
小学生と遊んでいるとずるいことをしたり、詭弁的にルールを捻じ曲げてまで勝とうとする子どもが時々いる。 子ども相手に感情的になることはないが、論理的に説明してもなかなか納得しない子どもも多い。 ずるくなれるのは、子どもに知恵が付いた証拠なのだ…
トイレに座っているときに、こんなことを考えた。 50年ほど前、わたしが子どものころのトイレットペーパーは四角いB5版ほどのちり紙だった。 小学校の汲み取り式のトイレにはトイレットペーパーの備え付けはなかった。 ハンカチとちり紙は小学生の必須アイ…
生物にはいくつかの定義がある。 ◎細胞でできている。 ◎代謝を行える。 ◎子孫を残す。 ◎進化する。 などなど。 ただし、これらの定義は便意的なものにすぎないのかもしれない。 生物と無生物の境界がはっきりしないからだ。 よく言われるのは、生物と無生物…
最近、さる昆虫学者からこんな話を聴いた。 ある種のクワガタは、縄張り争いの時に2本の角をハサミの様に使い、相手の足を切断して地面に落とすような攻撃をするものがいる、とのこと。 足を切断されたクワガタは、もはや木の上に戻ることができなくなるた…
ビジネスの寡占化が進むと、相対的にマーケティングのウェイトが増すように思う。 さらにマーケティングは、インターネットやSNSと相性がいい。 人々の限りない欲求を何に向かわせるのか? それをコントロールすることがマーケティングの妙だろう。 これ…
「リテラシー」という言葉は、もともとは「読み書き能力、識字能力」という意味である。 過去、リテラシーという概念が生まれた背景は、リテラシーを持つ人々と持たない人々を比較した時、リテラシーを持たない人がさまざまな不利益を蒙ることが多い、という…
労働とは、苦痛か、喜びか? 過去、日本の農業、稲作は、自然を人間化する試みだった。 人は、自然の中で食物を作り出すために農作業をした。 労働は、生きていくための食物を作り出す喜びの作業だ。 しかし、近代資本主義は、労働を使役と義務、苦痛なもの…
退職して9か月、現役時代とは畑違いの教育に興味を持っている。 そこで、子育て支援施設や保育園をいくつか見せてもらった。 30年前の自身の子どもの子育ての頃とは随分と様変わりしているように感じる。 当時は、そもそも子育て支援施設などというものはな…
人間関係のトラブル 差別、いじめ、偏見、嫉妬。 親子関係のトラブル 虐待、ネグレクト、過干渉、DV。 職場関係のトラブル パワハラ、アカハラ。 様々な人間関係のトラブルの根源は、相手をひとりの人間として尊重しないことが唯一の原因のように感じてい…
人工知能は、どこまで行くのか? 脳を構成する神経細胞の神経回線網を張り巡らせることで情報処理を司るというニューロコンピュータは世界を根本的に変える可能性があるように思う。 イメージセンサーの解析とビッグデータの活用ができるとコンピュータは人…