ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

ムーアの法則

ムーアの法則」をご存じだろうか?
1965年に半導体メーカーインテル社の創設者の一人であるゴードン・ムーア博士がに経験則として提唱した、「半導体の集積密度は18ヶ月で倍増する」という法則である。
「集積密度」という言葉を「性能向上」という言葉に置き換えてもいいかもしれない。

 驚いたことに、「ムーアの法則」は提唱されてから半世紀を超えた今日に至るまで、ほぼ予測通りの歴史を歩んできた。

 仮に、パソコンが一部の専門家の手から、一般大衆のものになった時期を、APPLEⅡが発売された1977年とする。
 「性能向上」という言葉を人、物が移動する「スピード」という言葉に置き換えるとイメージが判り易いかもしれない。
1977年を1とすると3年後の1980年には、2の2乗なので4になる。
4という数字を、時速4キロに置き換えてみると、ほぼ徒歩で移動する速さである。
 以下、3年で4倍に増えるので次のような推移をたどる。
6年後の1983年には、時速16キロ、自転車くらい。
9年後の1986年には、時速64キロ、自動車くらい。
12年後の1989年には、時速256キロ、軽飛行機くらい。
15年後の1992年には、時速1024キロ、ジェット機くらい。
このペースで計算すると、2000年には、時速28,800キロ、秒速8キロのスペースシャトルに追いつく。
さらに、2020年ころには、光速をも追い越してしまう。
つまり、1980年頃にやっと歩きはじめたコンピュータが、2020年には光速になってしまうという進化のスピードなのだ。
奇しくも「ムーアの法則」は、2010年代には半導体の集積密度が原子レベルのサイズに近づくため、限界がくるのではないかと言われているらしい。
スピードにも、光速という限界があるのと妙に符合するのは、単なる偶然だろうか?

 

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