思春期の脳は前頭前野が未発達であるためブレーキが利かず、リスクを恐れないらしい。
人類が、アフリカの地を出て、未開の地に足を踏み出し世界中に進出したのは、そんな人間の脳のせいだという。
ネアンデルタール人には思春期がなかったらしい。
そのために現状維持メカニズムが働き絶滅してしまったのかもしれない。
なるほど、無謀な若者がいなかったら人類の繁栄はなかったのか。
より良い生活を求めて若者が、何があるのか判らない未開の地に出ていこうという発想は今も昔も変わらないのだろう。
問題は70億人の人間がひしめき合っている地球には、もはや未開の地が存在しないことだ。
若者が無謀であることを推奨するわけではないが、人生の手堅い選択はネアンデルタール人のように、実はリスクであるかもしれないのだ。