ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

積み木についての考察

積み木はおもちゃとしては地味であり、ニッチな存在だ。

しかし、太古の昔から人類は石を積んで、遺跡を作り上げた歴史がある。物を積み上げるという行為は、人間の本能なのかもしれない。

積み木は、昔からある遊びであり、創造力、集中力、論理的思考を養うのに適している。


10年ほど前、ヒノキの間伐材で一万個の積み木を作るプロジェクトに参加した。

この時、積み木遊びの面白さに目覚めた。積み木遊びは、大人でも十分に楽しいことが判ったのだ。

積み木で遊びながら、より良い積み木の条件について考えた。

1.積み木は、なるべくたくさんあった方よい。
  思い通りの形、造形が作れる。制約のストレスが減る。

2.積み木は、全部同じ形であった方がよい。
  パーツの種類は、増やすときりがない。パーツを探す手間が省ける。

3.積み木は、高く積んで崩れても怪我をしないサイズでなければならない。
  怪我など事故のリスクを最小限にすることは必須条件である。

以上の3つの条件をクリアする積み木は実は既に市販されている。

それは「KAPLAブロック」だ。
「KAPLAブロック」は、ある意味、積み木としては究極の存在なのではないかと思っている。

ただ、何事も100%ということはない。
「KAPLAブロック」のデメリットを強いて言うなら、積み木の数が多すぎるのだ。
複雑な形を作るにはたくさんの積み木が必要だ。そもそも、少ない数の積み木では面白くないからだ。

そこで、少ない数のパーツで複雑な形を作ることのできる積み木を考えた。

それが私の考えた、創作積み木「くっつみき」である。(写真を参照)

1セット16本のパーツで、複雑な形を作ることが可能である。
特徴は、パーツの両端の磁石で積み木同士をジョイントできる。
さらにパーツの真ん中にビスが付いていて、磁石とジョイントできる。
積み木ではあるが、「レゴ」のようなジョイント機能があるのだ。

程よい磁石の吸着力は、積み木の形の整形に寄与する。
比較的容易にくっついたり離れたりするので、3次元の複雑な立体を作り易い。
子どもでも容易に積み木を縦に5段ほど積み上げることも可能である。

就学前の子どもにとって、もっとも必要かつ有効な教育は非認知能力の養成である。
積み木という遊び道具は、一定の非認知能力を養うのに効果的ではないかと思っている。

f:id:ayuminokuni:20170615091135j:plain