ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

労働の価値

社会人になって働きはじめた頃、自分の働きは自分の給料に見合っているのだろうか?とよく考えた。

仕事の業種は金融だったが、金融は何物も生み出さない。
お金を循環させることで手数料をもらうという発想はいかにも資本主義的だ。

当時の時代背景は、バブル景気前夜。経済成長が永遠に続くことを皆が信じて疑わなかった。経済成長こそが正義だったのである。

労働とは、マルクス的には付加価値の創出だが、現代のように分業が進むと自分の労働がどの程度世の中に貢献しているのかが判らなくなる。

すべての労働を数値化することは不可能だし、数値化できない部分にこそ大きな価値が含まれている。

収入や所得は、その人の社会貢献度に必ずしも比例していないのだ。

では、何をモチベーションとして働くべきなのか。

お金以外にモチベーションを求めるとすれば、それは「共感」なのかもしれない。

「いいね!」の数字は労働の対価ではない。しかし、確実に何らかの価値を形成している。

労働という苦行をロボットが担うようになった時、人間の労働の意味は確実に変化するだろう。

それでも人は労働の価値を求めてやまない。

どんな形であれ、労働こそが生きることだからである。

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