過去の歴史を知れば知るほど、現在という時代が特異なものに思えてくる。
これほど多くの人々が、資源とエネルギーをふんだんに使い、快適な生活を謳歌した時代は過去にはなかったからだ。
反面、地域間格差、経済格差は拡大し、情報は瞬く間に世界を駆け巡るようになった。
2回の世界大戦後、大きな戦争は起こっていないが局地的な紛争、散発的なテロは無くならない。
どの時代の人々も、現在の状況が永遠に続くものと信じて疑わないが、実は既に脆弱な社会になっているのかもしれない。
大部分の人々の住む大都会は大きくなりすぎ、すでに食料が自給できていない。
一旦ことが起こり、輸送網が寸断されればすぐに飢餓状態に陥ってしまうのだ。
また、どこかの国の指導者が、核のボタンを押しただけで世界は激変してしまうだろう。皆がそれを知っていながら、どうすることもできないのだ。
歴史は繰り返す、というがはたして繰り返すべき歴史は存在するのだろうか?