『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』
ゴーギャンの代表作のタイトルです。
この問いは、今でも時々わたしの頭をよぎります。
なぜなら、人類が自然の摂理を踏み外してように感じるからです。
人類が木の実を食べ狩猟生活をし食物連鎖の頂点に立った時点までは、人類は自然の一部でした。
その後、農耕、牧畜をはじめ、化石燃料を使い、原子力を使い始め、人類は自然の一部ではなくなり、自然と対峙する存在になってしまった。
農耕、牧畜は長期的に自然環境を変えてしまう。
化石燃料の利用は2億年前に作られた燃料を二酸化炭素に戻してしまう。
原子力は、超新星爆発の時に生成されたウランを有害物質に変える。
人類は、食料やエネルギーを手に入れるために様々に自然を変えてきた。
ゴーギャンの作品は、1898年に描かれました。
この時代には、原子力はもちろんの事、化石燃料ですら今ほどには使われていない時代です。
この問いの『どこ』とは、西洋文明社会とタヒチとの比較から発せられたのでしょう。
その後、人類は大きな進化を遂げた。
いまでも、我々は同じ問いを繰り返す。
『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』