ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

日本の医療

最近歯医者に通っている。
いくつかの詰め物を治し、一通り治療は終わっているが次の予約を入れろという。
なんでも歯茎が腫れていて歯周病になるといけないので1か月後に検査のために来いというのだ。
このことをもって過剰診療とは言えないかもしれないが、昔はこれほど親切ではなかったように思う。

なるほど、こうやって医療費は膨らんでいくのだなぁと感じた。

調べてみると2015年度の日本の医療費は40兆円を超えてニュースにもなったらしい。
40兆円を日本の人口1億2700万人で割ると、国民一人当りの年間医療費は、315千円ほどにもなる。
この数字は、個人の感覚からすれば、ちょっと多すぎだろう。
一般国民は、毎月平均26千円も医者にかかってはいない。
実際には、特殊な高額医療や薬が医療費の全体を押し上げているのだ。

医者というのは、個人サービス業なので、実際の仕事量のキャパは決まっている。
どんなに頑張っても、1日に診察できる人数には限界があるのだ。
つまり、売上が大幅に伸びることはないはずだ。
しかし、実際には経済成長の伸びよりもはるかに医療費は増加している。
その理由は、先にも書いた特殊な高額医療や薬のこともあるが、過剰な検査や過剰な投薬が原因ではないかと思っている。
検査や投薬は、医者自身が手間をかけなくても売り上げを伸ばすことができる魅力的な方法だからだ。

ちなみに、日本の医者の人数は30万人ほどらしい。
医療費総額40兆円の売上を30万人でを割ってみると、一人あたりの医者の売上平均は1億3300万円。一か月の売上が平均で1000万円を超えてしまうのだ。
このうち何割が医者の利益になるのかは知らないが、なかなか魅力的な商売であることは確かだ。

医療費の増加は、国民健康保険の保険料を押し上げる。
平均寿命にも寄与し、結果的に年金の支出をも増やす。
まわりまわって、国民の負担が増えていく一方なのだ。

明日は我が身なので、医療費の削減を声高に主張は出来ないが、健康寿命を伸ばすことに力を入れるべきだろう。

命とお金を天秤にかけるような議論はむずかしい。

f:id:ayuminokuni:20170928173202j:plain