アメリカの銃規制問題は、核兵器の問題に似ている。
相手が攻撃してきた時に、反撃するために必要だというのが第一の論理だ。
反撃したからといって、攻撃された損害は取り返しがつかないが、少なくとも反撃されるかもしれないという可能性は、相手にとっての抑止力になるというのが、次の論理である。
そこには、自らの正義に絶対の信頼を置き、他者を信用しないという論理がある。
人類が長い生存競争の歴史を生き残ったのは、この論理のおかげかもしれない。
かくして人類は大繁栄を遂げたが、疑心暗鬼の刃は人類の生存、命の問題になってしまった。
核兵器はともかく、銃規制すら実現できない国をあてにすることはできない。