1.なるべくたくさん 2.同じ形 3.軽くて安全
上記の3つの条件を満たす、理想的なつみきとはどんなものだろうか?
それは、フランスKAPLA社製の「KAPLAブロック」である。
見た目は、大きめの木のスティックである。
サイズは、1:3:15の直方体。
精密に作られているので、積み重ねると15メートル以上の高さ構造物を作ることも可能だとホームページにはあった。
しかも、ひとつのピースが薄く軽いので落ちて当たっても怪我をすることがない。
個人的には、ある意味、究極のつみきだと思う。
問題は、どれだけの数を用意するかとその価格である。
公式ホームページでは、200ピースが9180円とある。ひとつが50円くらいである。
ひとつのピースが小さいので、たぶん最低1000個ぐらいはないと楽しく遊べないような気がする。
管理と片付け、費用負担もなかなか大変そうである。
個人の所有は厳しいかもしれないと感じた。
そこで、数が少なくても、簡単に複雑な造形が作れるような、つみきはないものかと考えた。
それが、わたしが作った、創作つみき「くっつみき」である。
つみきは文字通り、積み重ねていくので重力に逆らえない。
下の土台の上に構造物を作っていく。それゆえ、形は重力で崩れないという制約がある。
コンクリートブロックのようなジョイントができないのだ。
つみきで、高く、複雑な形を作るには、正確な製材が不可欠なのだ。
もし、ジョイントができれば、構造物のバリエーションは飛躍的に向上する。
勘のいい人はすでに気づいているかもしれないが、その問題を解決したのが、有名な「レゴ・ブロック」である。
しかし、これはプラスチックという素材の特徴を生かしているから実現できている。
プラスチックは、安価で、正確な形を大量に作ることができるからだ。
プラスチックの「レゴ・ブロック」はつみきというカテゴリーには入らないかもしれないが、優れた知育玩具ではある。
少ない数のパーツで、複雑な形を作るにはジョイントできるという機能が不可欠なのだ。
これは、物質の分子構造を考えれば良く判る。物質を構成している最小単位の分子は、単純な形をしているが分子同士が結合することで複雑な形を作ることができる。
さらに、パーツが結合しやすいような形状が必要だ。
こうした条件を加味して、いくつかの試作品を作った。
つみきで結合することを実現するためにネオジウム磁石を採用した。
形状もいろいろ試したが最終的に1:1:3の直方体の真ん中が半分くぼんでいるコの字形にすることにした。
こうした試行錯誤の末、創作つみき「くっつみき」(下の写真参照)が出来上がった。
つみきの醍醐味は、実際に遊んでみないとその楽しさは理解できない。
写真のつみきを見ても、たぶん面白さは伝わらないだろう。でも、体験さえしてもらえれば楽しさはきっと理解できると思う。
つみき遊びは、創造性、空間認識能力、忍耐力などが楽しく身に付く画期的なメソッドではないかと思っている。
実は、Minneで販売してみたが、全く売れていない。(笑)
https://minne.com/items/9826118
まあ、宣伝もほとんどしていないのでそんなものだろう。
直接連絡をいただいた方には、若干の割引価格でおわけします。
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つみき、けん玉のワークショップも可能です。
anb06978@yahoo.co.jp
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