資本主義における仕事の基本は成果主義である。
しかし、公務員の仕事の多くは、成果主義ではない。
前例にない何かをして失敗するよりは、何もしない方が評価される。
加点法ではなく、減点法なのだ。
民間企業では、何もしないよりは、前例にない何かをして失敗する方が評価される会社もあるらしい。
慣例に従い何もしないことは、ゼロではなくマイナスなのだと知るべきだろう。
成果主義ではないことの、もう一つの問題点は、成果が上がらなくても組織の構成員はだれも困らないということだ。
民間企業は、成果が上がらなければ淘汰され会社自体の存続が危うくなるが、公務員は組織がつぶれる可能性はすくない。
いわゆる危機感のない大企業病と公務員の体質はよく似ている。
成果主義が万能というわけではないが、公務員の仕事のやり方は改善の余地がまだまだありそうだ。