ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

幼馴染

上京した折、幼稚園時代の女友だちに久しぶりに会った。

彼女との一番古い記憶は、幼稚園のスクールバスの中での会話である。
バスの窓から外を眺めながら、ひらがなで書かれた看板の読み方を彼女がわたしにレクチャーした。
わたしは、その読み方を知っていたが、彼女の気を引くため、わざと読めないふりをしたのを思い出す。

幼稚園の年齢で、既にひらがなを読めていたのだという事と女の子の気を引くためにそんな事を考えていたことに驚かされる。

あれから半世紀以上もの時が流れたが、想い出は色褪せることはない。

人の記憶というのは不思議なものだ。
あの時の光景、声、空気、色などのデータがわたしの脳のどこかに50年以上もの間蓄積されていたのだ。

多くの経験の記憶は忘却の彼方にある。
忘却と想い出、その取捨選択の基準は何だろう。

彼女と話をしながら、忘却の記憶の中をタイムスリップするような感覚を楽しんだ。

昔の友だちはいくつになっても、懐かしい。

f:id:ayuminokuni:20171201173855j:plain