生物にはいくつかの定義がある。
◎細胞でできている。
◎代謝を行える。
◎子孫を残す。
◎進化する。
などなど。
ただし、これらの定義は便意的なものにすぎないのかもしれない。
生物と無生物の境界がはっきりしないからだ。
よく言われるのは、生物と無生物の境に存在するウイルスという存在だ。
ウイルスは、遺伝子は持っているが細胞を持たないので、単体としては繁殖できない。
他の生物にもぐりこむことによって生物の様に振る舞う。
現在の学問では、ウイルスは生物のカテゴリーではないとすることが主流らしい。
ロボットやコンピュータウイルスなど、人間が創造したものがさらに進化した場合、生物に限りなく近づく可能性があるかもしれない。
また、遺伝子組み換えによって生み出された新たな生物も従来の生物とはカテゴリーを異にする必要があるかもしれない。
さらに、宇宙には恒星や惑星そのものが生物であるような、従来の生物よりも大きなスケールで、生物のような振る舞いをするものがあるかもしれない。
そういえば、地球全体を一つの生命体と考えるガイア理論という考え方もあった。
「生物とは何か?」という問題は自分とは何かという問題にも似て哲学的で奥が深い。