トイレに座っているときに、こんなことを考えた。
50年ほど前、わたしが子どものころのトイレットペーパーは四角いB5版ほどのちり紙だった。
小学校の汲み取り式のトイレにはトイレットペーパーの備え付けはなかった。
ハンカチとちり紙は小学生の必須アイテムだったのである。
いつの頃からか、トイレットペーパーはロール式になっていた。
その時期は、水洗トイレの普及と同じくらいのタイミングだったと思う。
なぜトイレットペーパーがロール状に巻いてあるのか、漠然とした疑問を抱いていたが、その疑問は解明されないままになっていた。
最近になって、トイレットペーパーの三角折の是非が話題になった。
三角折不要論の根拠としては、「用を足した後のまだ洗っていない手でトイレットペーパーをさわってほしくない」という衛生的な観点からの理由らしい。
それを聞いて、はたと気がついた。
トイレットペーパーがロール式になっていた理由のひとつは、製造された後、トイレットペーパーに誰も触っていないことを保証するためだったのだ。
あー、すっきりした。(笑)