「自分とは何だろう?」という問いかけは、自我の目覚め以来、一貫して、わたしがこだわり続けているテーマである。
人は年齢を重ね、経験を積むうちに、知識を増やす。
知識の量は、思考に大きな影響を与えるだろう。
宗教は、何百年も前から存在し、人の道や人生を説いてきたが、かつての先人たちは、進化論もDNAの存在も知らなかったし、ビックバンや相対性理論も知らなかった。
生物や宇宙の成り立ちへの理解は、世の中の解釈に影響があるように思う。
何を知り、何を知らないのかによって、思考は変遷をするだろう。
結局のところ、すべては途上なのだと思い知らされるばかりである。
だから、わたしは、誰よりも、遠くへ行きたいのである。