ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

快進撃が止まらない

藤井四段が将棋の公式戦連勝記録を伸ばしている。
過去の記録28連勝に並んだらしい。
特筆すべきは藤井四段が14歳の中学生ということだ。

この結果はもちろん藤井四段の才能、努力の賜物ではあるが、ある意味起こるべくして起こった現象ではないかと思っている。

インターネットの出現以来、知的情報にアクセスするためのコストが劇的に下がったからだ。
過去のありとあらゆる情報がインターネットに蓄積されているため、ほとんどコストをかけずにそれらにランダムアクセスすることが可能になった。
それらはテキストデータに留まらず、音声、地図情報、写真、動画などなど。
現代の最先端の英知に簡単に、無料でアクセスできる。

その状況は将棋についても同じだろう。
詰将棋の問題、過去の名人戦棋譜、AIを使った対戦などなど。
将棋に強くなる情報はいくらでもネット上に溢れているのだ。

そうした量的にも質的にも制約のない情報と若くして柔軟な才能あふれる萌芽が出会ったとき、今までにない才能が開花したのではないかというのがわたしの分析である。

こうした現象は、たぶん将棋だけに留まらないように思う。
たまたま、年齢制限がなく、勝ち負けがはっきりしている将棋という世界だからこそ顕在化したのだろう。

簡単なシミュレーションで考えてみた。
勝ち負けが2分の1だから、28回続けて勝つ確率が0.5になる場合を想定すれば大体の勝率が計算できるだろう。
つまり、勝率の28乗が0.5になる勝率を考えればいいように思う。
その場合の勝率は、なんと約97.6%である。

将棋は、野球やサッカーのように点差で実力の差が計れない。
しかし、連勝記録からのシミュレーションによる勝率からの計算ではあるが、97.6%というのは、かなり驚異的だと思う。

勝負事である以上、藤井四段もいつかは負ける日が来るだろう。
一体、どこまでの高みに登るのか。
同姓だからというわけではないが、興味は尽きない。

 

f:id:ayuminokuni:20170622171812j:plain