ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

人工知能

NHKのテレビ番組
NHKスペシャル 人工知能 天使か悪魔か2017
を観た。

人工知能をテーマにした番組に「天使か悪魔か」というサブタイトルを付けるのは、人工知能に対して一抹の恐れをを抱いているということだろう。

ノイマン型のコンピュータの仕組みは解りやすい。
プログラムのステップを追っていくだけだ。
人間より高速処理が可能だったため省力化に寄与した。
ムーアの法則に従って、コンピュータは進化していったが、性能の進化は、単に処理の高速化と容量の増加にすぎなかったのである。

わたしの理解では、人工知能の本質は、ビッグデータの有効活用ではないかと思っている。
コンピュータの処理の高速化と容量の増加はビッグデータの活用を可能にした。
蓄積されるデータは、増えこそすれ減ることはない。
時間の経過とともにコンピュータの予測精度が高くなるのは当然の結果である。
問題は、データ解析のロジックである。

人工知能の将棋の対戦ソフトを例に考えると、先の先まで、あらゆる手をシミュレーションすることができればもはやコンピュータに負けはない。
人間はミスをする動物である以上、勝つことはできないからだ。

しかし、そのコンピュータ同士が対戦したらどうなるだろう。
それでも、必ずどちらかが勝ち、どちらかが負ける。

その勝敗は強い方が勝つという必然か、単にサイコロを振るのと同じ偶然なのか。

不確実な未来に正解はない。
あるのは生死をかけた選択だけだ。淘汰されて生き残った者が正解なのだ。
生き残るのは、人間なのか、コンピュータなのか。

 

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