以前から感じていることがある。
わたしは男性だが、男性の集団の中にいる時より、女性の集団の中にいるときの方がリラックスできるように感じていた。
この感覚は何だろうかと以前から不思議に思っていたが、気の置けない昔の友人が同じことを言っていた。
同じようなことを感じている人が他にもいることに驚いた。
つまりは、男性のメンタリティの特徴なのだが、無意識のうちにヒエラルキーの緊張関係を生みだすことが原因だと思う。
社会的地位、出自、経済力、容姿、体力、体格、などなど。
相手と対峙した時、自分と相手を無意識のうちに比べ、それが知らず知らずのうちに態度に滲み出る。
どうやらそれをわたしは不快に感じているらしいのだ。
女性集団の中においては、男性であるわたしはヒエラルキーの関係の外側にいるのでリラックスできるというわけだ。
それは、小学校や中学校の同窓会で旧友たちに感じる感覚に似ているのかもしれない。
誰かが社会的な成功を修めたか、落ちぶれたかはたいした問題ではない。
卒業後に何があったとしても、その人間の本質をわたしは既に知っているからだ。
『三つ子の魂百まで』と言うが確かにその感覚は納得できる。
だからこそ、人と向き合うとき、本質を見極めるニュートラルな感覚を大切にしたいと思う。