非認知能力とは、「やりぬく力」、「好奇心」、「自制心」、「楽観的なものの見方」、「誠実さ」などと言われている。
非認知能力とは、いわゆる、IQテストでは測れない能力である。
こうした非認知能力を養う訓練を就学前に2年間行ったグループと行わなかったグループの比較をしたのが、ヘックマン氏が1960年から行った「ペリー就学前プロジェクト」である。
その後、数十年に渡り、それぞれのグループの後の人生を追跡調査した。
詳しくは、ネットで検索してもらうとして、就学前プログラムを行ったグループに明らかに優位な結果が出た。
2年間の就学前プログラムを行った費用とその後の効果を比較した時、これほど効率的な投資はないように思う。
読み書きそろばんは、訓練によって身に付く。
読み書きそろばんのような認知能力を身につけるための「忍耐力」は、非認知能力が物を言うらしい。
自分が受験生だった頃、友人の飽きずに継続的に勉強できる能力とは天賦の才能だなぁ、と感じたことがあるが、これこそが「非認知能力」だったのではないかと思う。
三つ子の魂百まで。
鉄は熱いうちに打て。
適切な早期教育は意味があるが、なにが適切な早期教育なのかは評価が難しい。
個人的には、話しかけ、知的な刺激、安心な環境、規則的な生活、などなどではないかと思う。
実は、それらは「教育」ではなく、「良好な環境」なのだと思う。
色々な意味でストレスのない生活こそが大切なのだ。