縁あって、小学生に勉強を教えている。
若い頃から子どもに関わるボランティアをたくさん経験してきた。
仕事は、子どもとは無縁の業種だったが、いつか子どもと関わる仕事をしたいと思っていた。
子ども相手にボランティアをしていた頃、いろいろな親と子の関係を横目で見ながら、図らずも子どもをスポイルしている親を沢山見たような気がする。
しかし、そのほとんどは、子どもへの愛情が根源的な動機になっているのだ。
ごくレアな例を除いて、親の子どもへの働きかけは、愛情に基づいている。
しかし、残念ながら、それが上手く機能しない事も多い。
その多くは、子どもをひとりの人間として尊重することなく、自分の思い通りにコントロールしようとする所からはじまっている様に思う。
子どもにとって大切なのは、結果ではなくそのプロセスなのだが、多くの親は短期的な結果を求める。
子ども時代は、長い人生を生きるための自力を身に付ける期間だと思う。
学力はもちろん大切だが、いわゆる非認知能力(忍耐力、意欲、協調性、感情のコントロール、計画性など)こそが重要である。
親と子どもは、その関係が濃密であるだけに、当事者には関係性が見えにくくなる。夫婦なら離婚できるが、親子は縁を切ることができない。
そして、子どもは日々成長し、変化していくのだ。
子どもの成長には、親以外の多くの大人の手助けが必要だ。
わたしの活動が、そんな、子どもの成長の一助になればと思う。