リテラシー(Literacy)とは、元々「書き言葉を、作法にかなったやりかたで、読んだり書いたりできる能力」を指していた用語である。日本語では、単に「識字」と訳されることもある。
その後、転じて「なんらかの分野で用いられている体系を理解し、活用する能力」を呼ぶようになった。
派生的に「○○リテラシー」という言葉は数多く存在し、社会的に認知されている。
現代においては、当初のリテラシー(識字)という概念はあまり意味をなさない。
識字を身につけることは、前提となってしまったからだ。
つまり、取得普及率が100%に近づくとリテラシーはリテラシーでなくなり、新たなリテラシーが生まれるのだろう。
たぶん、リテラシーは全員がその能力を持っているわけではないが、身につけておくことが望ましい能力というぐらいの位置づけなのだろう。
世の中が複雑化すればするほど、身につけるべきリテラシーの種類もまた多くになっていく。
学校教育で教えるべき知識が、そもそものリテラシーだと思うが、その優先順位を決めるのはむずかしい。