ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

日本の稲作

近所を散歩していると既に稲刈りが済んでいる田んぼが目に付いた。
早稲のコシヒカリなどは毎年8月の終わりには稲刈りをする。

日本のお米の自給率は、ほぼ100パーセントを維持している。
安い外米を輸入せず、国際相場の7倍ほどの値段の国産米を国民が食べているからだ。

農林水産省の統計によると2010年の水稲収穫農家の戸数は、全国で約115万9千戸、収穫面積は121万9千ヘクタール。
7年前の統計なので、どちらも更に減少しているものと思われる。
ざっくり言うと、水稲収穫農家の戸数は100万戸、収穫面積は100ヘクタールというところだろうか。
つまり、平均的な水稲収穫農家の農地面積は、1ヘクタール余ということになる。

1ヘクタールの米の収穫量は6トンほど。
10キログラムが3000円で売れたとしても、売上(年収)は180万円でほどにそかならない。農業機械の減価償却費、肥料、苗の経費などを差し引くとほとんど利益はない。

お米だけをつくって専業で生計を立てるためには、10ヘクタールほどの農地が必要だろう。
10ヘクタールは東京ドームのグラウンドの2倍以上の面積である。

相続でもした広大な土地が無ければ、新規創業は困難だろう。

農家の平均年齢は65歳、農業従事者の若返りこそが日本の農業再生には必要だろうと思う。

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