ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

教育とは何か?

f:id:ayuminokuni:20171110172740j:plain教育における最も頭の痛い問題は、市場原理が働かないということだ。

通常の市場においては、代金を払う顧客の満足度を上げる事が売上、利益を増やす最良の方法なのだ。

しかし、こと教育に関しては、顧客は子どもであり、代金を払うのはその親である。この二重構造が教育における様々な矛盾を生む根本原因ではないかと思っている。

市場主義における価値観は、効率の追求だが、教育においては市場主義は有害なだけの存在である。

だからこそ、教育、特に初等教育は公教育が基本になければならないと思う。

公教育の民営化を叫んだ経済学者、ミルトン・フリードマンは、かつてアメリカの公教育を『自由市場の海に浮かぶ社会主義の孤島』と嘆いたそうだが、現在はその社会主義の孤島すら絶滅しているのがアメリカの現状らしい。

AI の進展によって教育の姿は確実に変わってゆくだろう。

しかし、初等教育における人間対人間のコミュニケーションスキルは、AIに取って代わられることはない。

今の時代だからこそ初等教育の重要性を見直す必要があるように思う。

そこにこそ、教育の本質がある。