ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

パラドックス

以前に何かの本で読んだパラドックスの話。

いまだに理屈が判らない。

知っている人がいたら教えてほしい。

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ふたつの封筒の中にお金が入っています。

入っている金額は判りませんが、片方の封筒には、もう一方の封筒の2倍の金額のお金が入っているという前提条件があります。

あなたとあなたの友人が、その封筒をひとつずつもらいました。

あなたは、封筒の中を見ると8万円が入っていました。

友人の封筒に入っている金額はわかりませんが、両者の合意が出来れば交換できます。

損得を考えた場合、あなたは、交換すべきでしょうか?


わたしの結論から言えば、交換すべきです。

自分のもらった金額が多い方なのか、少ない方なのかは判りません。

問題は、交換した場合にもらえる金額が増えるか減るかです。

その確率は50%です。

不思議なのは、その期待値が常に1倍を超えていることです。

友人の封筒には、4万円か16万円のどちらかが入っているはずです。
この場合の期待値は、(4万円+16万円)÷2=10万円ですから、もとの8万円より多くなります。

実は、この考え方は、友人が封筒を交換すべきかどうかを考えた場合の結論と同じです。
友人の封筒にいくらが入っていたとしても同じことがいえます。

友人もまた、あなたと封筒を交換したほうが得という結論になるのです。

ここで不思議なのが、あなたのとっても友人にとっても「交換したほうが得」という同じ結論になるところです。

だからこそパラドックスなのですが、普通に考えれば、どちらかが得をすれば、どちらかが損をするはずです。
交換をしたからといって全体の金額が増えるわけではありません。

どうしてこんなパラドックスが成立するのでしょうか?

謎です。

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