「足るを知る」という言葉があります。
人の不幸は、「足る」を知らないからなのだと思っています。
以前、コンピュータのシステム開発の仕事をしていました。
膨大なデータを効率よく処理するには、どうしたらいいのかを考えました。
その結果、3週間かかっていた仕事が3日でできるようになります。
でも、人はそれで満足しないのです。
もっといい方法はないか?と考え始めます。
その結果、3日かかる仕事が3分でできるようになります。
そして次は・・・
3分でできる仕事を3秒でできないか?と考え始めます。
その欲望には際限がありません。
どこまで行っても、その次が必要になるのです。
際限のない欲望。
それは裏を返せば、実は最初からどうでもよかったこと、とは言えないでしょうか?
「足るを知る」
言い換えると「感謝」という感情こそが問題の答えのように思います。