『革命のファンファーレ(現代のお金と広告)』幻冬舎刊
最近のわたしにしては珍しく、一気読みした。
活字が大きく文章量が少ないという理由はあるが、それにしてもなかなか濃い内容だった。
知っている人は知っているが、西野亮廣氏は1年ほど前、クラウド・ファンディングでお金を集め、『えんとつ町のプペル』という絵本で成功し話題となったのだ。
成功の要因はいくつかあるが、絵本というビジネスモデルを厳密に分析し、戦略を立て、それを実験的に実践したのだ。
既成概念にとらわれず、現在の世の中の動きを見据えて、できることをすべてやる。
この思想は、本書『革命のファンファーレ』でも貫かれている。
ここでは詳しくは書かないが、わたしにとっては実に興味深い内容だった。
最後にひとつだけ言っておきたいことがある。
余談だが、わたしは自宅の近所にあるT大学の図書館によく通っている。
その大学の図書館では、一般市民にも身分証明証の提示をすれば貸出カードを作ってくれる。
パソコンの普及のせいか、学生が本を読まなくなったのか、図書館の使用率は低いように思う。
公共図書館では100人待ちの村上春樹の新刊が、その大学の図書館ではすぐに借りられたりするのだ。
そこで、たまたま『革命のファンファーレ』の本を見つけ、借りてきたのだ。
本を読み終わり、最後に本の奥付を見て驚いた。
この本、『革命のファンファーレ』は著者である西野亮廣氏本人が大学の図書館に寄贈した本だったのである。