ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

植物のある生活

毎年、12月になると実家では庭木の剪定作業をする。

1年間で成長した庭木を散髪するように整えるのだ。

剪定は、専門の職人に依頼するのだが、切った枝の片づけは私がした。

30坪ほどの枯山水の日本庭園だが、剪定した枝葉は軽トラック3杯分くらいにもなる。

重さは100キログラム以上はありそうだ。

毎年思うことだが、猫の額ほどの庭の樹木が1年でこれほどの量の有機物を作り出すことに驚く。

樹齢50年のトドマツは1年で15.8キログラムの二酸化炭素を吸収するという。

地中深く埋まっている化石燃料も、何億年もの時間をかけ、植物のこうした営みの結果出来たのだろう。

こうしてできた化石燃料を湯水のように使い、現代人は文明生活を謳歌している。


太古の昔、植物は人間の食べ物であり、燃料であり、住居だった。

常に植物は人間の身近にあったのだ。

日常生活の中では、植物に直接触れる機会が意外に少ないことに気づく。


なるほど、日本の庭は日常生活の隣に自然と植物がある生活形態なのだ。

それにしても、こだわりの生活には手間がかかる。

 

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