ayuminokuni’s diary

人生をよりよく生きるために

人生の選択

人は教育によって人になる。

公教育や私学は大きな役割を担ってはいるが、一義的に義務を負うのは親である。

問題なのは短期間の間に世の中が激変していることだ。その速さは加速度を増しているように思う。

10年前まで、スマホは存在しなかった。現在、何らかの形で、スマホに関わる仕事をしている人は膨大な人数になっているだろう。

親は往々にして自分の成功体験を子どもに押し付けるが、それが必ずしも今の時代に適合するとは限らない。
始末が悪いのは、その押し付けが子どものためだと親が固く信じていることだ。

子どもは、自分の人生を自分で選択しなくてはならない。

子どもが、自分の人生を自分で選択することは、生きていくうえでの大きな力となるだろう。

 

親は子どもの人生に最終的な責任を取れないのだから。

 

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1票の格差と民主主義

平成28年7月の参議院選挙でいわゆる1票の格差が最大で3.08倍だったことについて、最高裁判所は、「著しい不平等状態だったとはいえない」として、憲法に違反しないという判決を言い渡した。

平成25年の参議院選挙については、4.77倍という格差を最高裁判所が「違憲状態であった」と判断した。

どうやら、最高裁判所の判断では4倍あたりが合憲と違憲の境目らしい。

国民の常識からはかなりかけ離れた判断と感じる。

こんなに判り易い忖度はないように思う。

では、判りにくい部分で、最高裁判所はどれほどの忖度をしているのだろう。

想像に難くない。

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日本の医療

最近歯医者に通っている。
いくつかの詰め物を治し、一通り治療は終わっているが次の予約を入れろという。
なんでも歯茎が腫れていて歯周病になるといけないので1か月後に検査のために来いというのだ。
このことをもって過剰診療とは言えないかもしれないが、昔はこれほど親切ではなかったように思う。

なるほど、こうやって医療費は膨らんでいくのだなぁと感じた。

調べてみると2015年度の日本の医療費は40兆円を超えてニュースにもなったらしい。
40兆円を日本の人口1億2700万人で割ると、国民一人当りの年間医療費は、315千円ほどにもなる。
この数字は、個人の感覚からすれば、ちょっと多すぎだろう。
一般国民は、毎月平均26千円も医者にかかってはいない。
実際には、特殊な高額医療や薬が医療費の全体を押し上げているのだ。

医者というのは、個人サービス業なので、実際の仕事量のキャパは決まっている。
どんなに頑張っても、1日に診察できる人数には限界があるのだ。
つまり、売上が大幅に伸びることはないはずだ。
しかし、実際には経済成長の伸びよりもはるかに医療費は増加している。
その理由は、先にも書いた特殊な高額医療や薬のこともあるが、過剰な検査や過剰な投薬が原因ではないかと思っている。
検査や投薬は、医者自身が手間をかけなくても売り上げを伸ばすことができる魅力的な方法だからだ。

ちなみに、日本の医者の人数は30万人ほどらしい。
医療費総額40兆円の売上を30万人でを割ってみると、一人あたりの医者の売上平均は1億3300万円。一か月の売上が平均で1000万円を超えてしまうのだ。
このうち何割が医者の利益になるのかは知らないが、なかなか魅力的な商売であることは確かだ。

医療費の増加は、国民健康保険の保険料を押し上げる。
平均寿命にも寄与し、結果的に年金の支出をも増やす。
まわりまわって、国民の負担が増えていく一方なのだ。

明日は我が身なので、医療費の削減を声高に主張は出来ないが、健康寿命を伸ばすことに力を入れるべきだろう。

命とお金を天秤にかけるような議論はむずかしい。

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希望の党

小池都知事の「希望の党」結党会見をリアルタイムでテレビで観た。

ひな壇に小池都知事以外のメンバーが待機する中、最後に「希望の党」代表の小池百合子氏が登場。

その直前に場内に希望の党のビデオが流れた。

なかなかよくできた示唆的な演出だった。

安倍総理が解散を発表する1時間前に「希望の党」の設立を発表するタイミングといい、小池百合子氏はさすがにいくつもの党を渡り歩いた海千山千の政治家だなぁと感じた。

総選挙は、政権選択の戦争だ。

武器は使わないが、ある意味、何でもありの命を賭けた戦いなのだろう。

国民の支持という目に見えない風だけがすべてを決める。

権力者になろうとする者たちは、その風を読み、右往左往するのだ。

北朝鮮よりはましな政治システムだとは思うが、ベストではない。

今のところましなシステムは選挙しかないのだ。

選挙ではどんな風が吹くのだろう。

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目指すべきもの

人は人生という限られた時間を何のために費やすのか?

昨年の12月に生まれた、生後10か月の孫の成長する過程を見て気がついた。

人は外界を確かめ理解することに多くの時間と労力を注いでいるらしいと。

世界、宇宙は現に存在しているが、それが何物なのかを人は確かめずにはいられないらしい。

未知の物を確かめようとする好奇心に突き動かされて行動しているように見える。

未知の解明こそがモチベーションであり、インセンティブなのだ。

そしてもう一つ。

他者とのコミュニケーションが加わる。

人は他者より知識を得る。

過去、人類が獲得した英知の蓄積を人はトレースする。

その行き着く先は、頂点を極めるしか道はないのだ。

理屈ではない。そこに山があると気付いてしまったからだ。

人によってルートや目指すべき山は違うかもしれないが、頂こそが唯一の希望であり終着点なのだろう。

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解散総選挙

衆議院が解散し、総選挙があるらしい。

言うまでもなく、選挙は民主主義の要である。

一般の国民が直接国政に関われる機会は投票の時しかない。

国政選挙というのは、国民の総意があれば合法的に革命を起こせる機会なのだ。

今の日本国民の総意とは何だろう。

ネット社会になって、情報が簡単に拡散していくが、そのせいで逆に深い思索の議論が成り立ちにくいような気がする。

国民のレベルが、国政を作る。

教育改革こそが、長い目で見て国益に叶うように思う。

 
とりあえず選挙に行こう。 

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国家とは

国連総会の場で国家元首たちの品位のない罵り合いが続いている。

もっとも尊重され、尊敬されるべき国家元首が世界の命運をもて遊ぶような言動を繰り返しているのだ。


人類が生まれて、小さなコミュニティが作られ、やがて国家が形成された。

国家が生まれた理由は、人類が求心力によって大きな力を生み出す生き物だったからだろう。

人類は、知識と分業によってさらに大きな力を手に入れた。

国家は離合集散を繰り返し、巨大化し、現在の枠組みが出来上がった。

複数の国家が存在している理由は、国家のアイデンティティと価値観の相違によるのだろう。

多くの人は生まれ落ちた国で一生を終える。

国籍を変えることは可能だが、かなりハードルは高い。

国家と国民は運命共同体だ。

国民の生命、財産、安全を守るのが国家だが、国家の存在が世界を危うくするという矛盾を抱えてしまった。

人間は、常に制約の中で自由を謳歌しているが、自由を保障しているのは国家という権力に他ならない。

その権力の根拠は、国民の信託であるはずだ。

個人も、国家も、世界も、平和と繁栄を願っているはずだが、いつの世も戦争は絶えない。

小学生のころに観たテレビ漫画、「スーパージェッター」では、30世紀の未来から来たタイムパトロールの主人公が「30世紀の世界には国境などありませんよ」と言っていたのを思い出す。

人類の繁栄も抑圧も国家という権力の化け物が産みだす。

『絶対的権力は絶対的に腐敗する』

だが、人類は権力のフェールセーフをまだ見つけてはいない。

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