いまさら何だ?という話だが、1985年頃、20代で初めてコンピュータを触った時の衝撃を思いだす。
その時、なぜ衝撃を受けたかといえば、コンピュータの定義が判らなかったからだ。
人間が使う道具には、必ずそれが作られた目的がある。
自動車、冷蔵庫、コップ、などなど。
しかし、コンピュータには目的がない。
使う人間がコンピュータに目的を与えるのだ。
つまり、コンピュータが「何にでもなり得る機械」だということに衝撃を受けたのだ。
その後、ムーアの法則によって、コンピュータは指数関数的に進化を遂げた。
その進化はいまも続いているし、これからも続くだろう。
コンピュータの進化は、子どもの成長に似ている。
子どもは、生まれてから成人に至るまでに急激に成長を遂げる。
それはムーアの法則によって指数関数的に進化するコンピュータのようだ。
生物の成長は成熟によって止まるが、コンピュータの進化は止まらない。
人間は。いくら長寿社会になっても、世代交代によって入れ替わり、脳はリセットされるが、コンピュータの能力は高速化を続け、メモリー、データは無限に増殖していくからだ。
まさに「シンギュラリティ」という言葉が現実のものになりつつある。
「シンギュラリティ」については、また後日。